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2021年2月8日更新 投稿者 理事:太田 正隆 ティーチャーのボヤキ(その2) 「マンキンタンとオノマトペ」
令和3年1月よりはじめたコラム ・1週目 「ティーチャーのボヤキ」 ・2週目 「ミーハー的観光」 ・3週目 「今日的観光評論」 ・4週目 「都会と田舎の境界」 と毎週テーマをかえて各シリーズ1作目をお届けさせていただきました。 早いものであっという間にもう2月。1週目の「ティーチャーのボヤキ」に戻り、シリーズ2作目スタートです。 テーマは 「マンキンタンとオノマトペ」 ある年の夏、一年振りで北陸のある都市へ向かった。目的は、この町の企業で夏にインターンシップを経験する女子学生二人と駅の観光案内所前で待ち合わせをしていた。大きな荷物を傍らに緊張して佇んでいる模様。「よっ!……
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2021年1月30日更新 投稿者 理事:太田 正隆 都会と田舎の境界(その1)「スタバとスナバ」
最後のシリーズは、どこからが都会でどこまでが田舎なのか・・・「都会と田舎の境界」について、訪れたことのある地域や場所を通して、見てきたこと聞いてきたことをもとに考察してみたい。1回目は、 「スタバとスナバ」 2015年5月、47都道府県で唯一出店されていなかった「スターバックス」が鳥取県にオープン。鉄道の玄関口、JR鳥取駅前にである。全国で千店舗を超える出店をしているスターバックスコーヒーは、何故に鳥取県へ進出しなかったのか。こうした顧客と直接対対面しながらの商材では、出店する立地は重要なマーケティング戦略が必要であろう。特に重要なのは市場規模、この場合は人口であると飲食系の専門家……
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2021年1月25日更新 投稿者 理事:太田 正隆 今日的観光評論(その1)「マイクロツーリズム飯能紀行」
「ティーチャーのボヤキ」「ミーハー的観光」に続く3つめは、さまざまなマスメディアで紹介、又は推薦されている観光や観光地について、斜に構えて無責任に評論するシリーズ。最初のテーマは・・・・・ 「マイクロツーリズム飯能紀行 発酵食品とアトム像とムーミン」 ある朝、新聞に次のようなコピーでチラシが折り込んであった。発酵食品のテーマパーク「OH!!!」と驚く発酵体験!“食の魔法”を味わって、学んで、体感できる場所」がオープン、と。最近流行りの発酵食品専門店か・・。そういえば、昨年、渋谷のヒカリエで「発酵デザイナー小倉ヒラク氏」による、「日本全国発酵旅」で出会った、47都道府県の発酵食品」を紹介……
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2021年1月24日更新 投稿者 代表理事:澤 尚幸 伊藤由佳理著「美しい数学入門」を読んで
数学のことを直接書くことはほぼないけれど、今日は少しだけ書いてみようと思った。 東大IPMUの伊藤由佳理教授のお話をお聞きしたのは、2019年10月だから、すでに1年半以上前になる。 東大柏のオープンキャンパスで「美しい数学の世界」というプログラムがあり、そこでのご講演を聞いて、その後、少し2人でお話をさせていただいた。 私は、島根県江津市の市民大学「GO▶︎つくる大学」で、「数学学」の講座を2回ほどさせていただいて、 「数学の魅力をどうやったら多くの人に知ってもらえるだろうか?」 ということを考えていたのだけど、私のような数学科の落ちこぼれではなく 「数学者だった……
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2021年1月18日更新 投稿者 代表理事:澤 尚幸 梅棹忠夫「日本探検『福山誠之館』」を読んで
近くの本屋にいった。 梅棹忠夫の日本探検が平積みになっていた。 時々、この本屋は、こういう面白い平積みをやってくれる。 実は、登山・探検でも有名な梅棹忠夫だけど、本を読んだことがない。 毎日、ICTやらデジタルやら教育やら統計分析で頭が疲れているので、少し脳に別のものを入れた方が良いような気がして手にとった。 ページを開いて最初に出てきたのが 「福山誠之館」 の文字。 福山でお仕事をさせていただいているので、買わないわけにはいかないと思い、そのまま買って読み始めた。 1960年出版というから、まさにその当時の福山が描かれている。 まだ鉄の町になる……
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2021年1月17日更新 投稿者 理事:太田 正隆 ミーハー的観光(その1)「渋谷・MIYASHITA PARKに行ってみた」
ボヤキシリーズに続いて今回は、テレビ、新聞、雑誌、噂話などの話題にヒッチハイクしながら、実際に行って見て聞いて食べてみた「へ~な体験」をつづるシリーズの1回目。 「渋谷・MIYASHITA PARKに行ってみた」 先日、テレビで「渋谷に新しい公園がオープン!」というニュースが流れていた。流行の最先端である渋谷に引き込まれるように、久しぶりの宮下公園に行ってみた。。 数年の工事期間を経て、再開発された都市型公園として若者の街・渋谷に完成。行ってみたら記憶にある「宮下公園」ではなく、「MIYASHITA PARK」となっている。「若者の街=宮下公園」ではなく、若者の街では英語風に「MI……
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2021年1月16日更新 投稿者 代表理事:澤 尚幸 「空」とは何か?
もう3年前になるのだけれど、山形県の庄内で行われる3日間の羽黒山伏修行に参加させていただいた。 大聖坊の星野先達に導かれた3日間は忘れ難い。 「月山に一合目からちゃんと登りたい」という願いはまだ叶えられていないけれど、今年は実現できるだろうか。 伊勢という土地で生まれ育ち、伊勢神宮は身近なものだった。 そのため、自然と日本史や建物(建築)が好きになった。 時には飛鳥や奈良に行って史跡や神社仏閣を見て歩き、また日曜日の新聞に掲載される地域の寺院や仏像の特集を毎週切り抜いてはストックブックに貼り付ける、そんな小学生だった。 「祈り」は、昔から自分にとって特別なことではなく、日常……
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2021年1月7日更新 投稿者 理事:太田 正隆 ティーチャーのボヤキ(その1)「今どきの学生は本を読まない」
大学教員として講義・演習等を通じて学生との間に生まれる、日々の素朴な驚きや感動・困難について気付いたことをボヤキながら書きつづるシリーズ。第一弾は 「今どきの学生は本を読まない」 「今どきの大学生は本を読まない」と言われて久しい。先日、電車内で新聞を広げて読んでいると、ある評論家が言っていた。 でも待てよ、結構前から「若者の読書離れ」「活字離れ」等と言われていた記憶がある。ググって調べてみた。1970年代から恒常化されていると論文まで出ている。いくつかのデータ(出版年鑑等)確認すると確かに出版点数等が相当減少しているらしい。ざっくりいうと1990年後半から2000年前半あたりをピークとし……
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2020年12月31日更新 投稿者 代表理事:澤 尚幸 林業を考える(第4回)
Salon de ∫u kenの第4回目、古川泰司さんの「森と林業のマーケティング」から触発されて書くことにした、林業から社会を考えてみるという4回目です。 そろそろ結論を書かないといけないのですが、結局、今後の行末、みたいなところを書いて終わりにしたいと思います。 1 これまでのまとめ 過去3回お話しをしてきました。 最初の2回は、世の中のことは、いくつもの尺度で測られているように見えて、それでも、それは全てではない、というようなことをお話ししてきたと思っています。 「お金」という「秩序」は、大切なことだけと遠い未来を見失う傾向を持っていること 原発事故も確率……
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2020年12月3日更新 投稿者 代表理事:澤 尚幸 林業を考える(第3回)
Salon de ∫u ken #4の古川さんの林業のお話から触発されたお話の第3回目です。 1 これまでのおさらい 過去2回で 「お金」という「秩序」だけで考える習慣が、大切だけど遠い未来のことを見失う傾向を生むこと そしてこの「見失う」ということは、今や未来といった時間に関する問題だけではなく、原発の危険性など、多くの問題の中に実は潜んでいること 森林の問題を考える中で、こうした「見失う」「見えていない」という問題が、見えてくるこということ こうした問題を回避するためには「正確に情報が伝えられていること」が大事なのではないか というお話……