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2022年3月14日更新 投稿者

「サワさんに叱られる」開発秘話 

 

 

みなさまはもうご存じでしょうか?

 

 

辛辣ながらも本質を突くセリフを呟くこの方、「サワさん」を。

 

 

今回は、去年夏にグッズ化されて以来、巷に密かな旋風を巻き起こしているビジネスコミュニケーションツール、「サワさんに叱られる」シリーズについて、遅まきながらご紹介いたします。

 

とはいえ、筆者は開発に関わっておらず、どのようにして「サワさん」が生まれたのか、バックグラウンドが全くわかりませんでしたので、関係者の方々にヒアリングをして回りました。

 

まずはモデルである澤さんご本人に聞いてみました。

 

「どのようにして、サワさんが生まれ、商品化にまで話が展開したのでしょうか?」

「いやぁ。ボクもよくわからないうちに、気付いたら商品が生まれていたんですよ。」

 

・・・。そうですか。はい。全然わかりませんね(笑)。

 

では次に、サワさんの産みの親ともいえる、イラストを開発された広島県、福山市のOさんに伺いましょう。

「澤さん含めた数人でチャットしてる中で盛り上がっちゃって、私がイラスト描いてそこにセリフつけてみたら、面白かったのよ~。ガハハ~。」

なるほど。思った以上に軽いノリから始まったようです。

真面目なコメントもいただきました。

澤さんが普段からビジネスミーティングでよく使用する言葉を集めてみたのですが、例えば「それ、貴方の仕事ですよ」なんて、リアルな対面の場でズバッと相手に言うと角が立ちますよね。そんな「場の雰囲気をすっかり台無しにする」くらいインパクトの強い、忖度のない言葉を多用して議論を盛り上げる澤さんは凄いですね、という話になりました。

そこで、これを、イラスト化したバーチャルなアバター・サワさんが言う形にすると、誰でもワンクッション置いたマイルドな伝え方になり、受け手にも受け入れられやすいのではないか、という話になったんです。

 

では、そこから商品化まで道筋をつけられた福島県、会津のYさんに伺いましょう。

澤さんから「サワさん」を紹介されたときに、すごく面白いコンセプトだと思ったんです。会津ではもともと澤さんが地方創生の活動などに深く関わってこられており、地域の方々と、密にも、広くにも、関係が作られています。澤さんの辛辣な突っ込みをみなさんご存じなんですね(笑)。ですから、現在のようなコロナ禍で「リアル澤さん」がその場にいなくても、サワさんを使って、「澤さんならこんな場面でこんな風に言うと思います」と、マイルドに、相手の気付きを促すような使い方ができるのではないかと考えました。

ビジネスミーティングで議論が硬直化してしまったとき、思いもよらないところから、しかし聞く人の心に染み入る言葉でズバっと切り込んで、再び議論のエネルギーを沸かし、新鮮な気付きや驚きを与えられるようなお助けツール「サワさん」。それを、会津の伝統技術ともコラボさせて「会津ならでは」の商品にできないだろうか。

 ≺商品開発風景≻

 

こうして一番はじめに取り組んだのが「てぬぐい」だったんです。

 

 

サワさんがプロフェッショナルに展開した経緯が見えてきました。さらにコメントは続きます。

最新作の「サワさんふせん」は、他の商品とはツールとしての働きが全く違う商品だと思っています。

てぬぐいやクリアファイルは、

の関係性が直接的に反映されています。ところが、付箋になると、

となり、第三者に向けた「サワさんって誰?ナニ?」という、新たな気付き・驚きを付加した関係の発展性を包含していると思うのです。

流石です。ひとつの商品にそこまで深い意味が込められているとは。付箋を介して、サワさんが全国に広まりそうな予感がします。

 

最後に、「サワさん」商品を愛用されているという、西会津のAさんにも話を伺いました。

 澤さんには「協働のまちづくり推進委員会」をはじめ、色々な場面でアドバイスをいただき、お世話になっています。

初めてお会いしたとき、自己紹介から鋭い突っ込みを入れられ、「怖い!」となりました(笑)。

「サワさん」商品の中のお気に入りはステッカー(*非売品)です。澤さんという人間を要約しているような品で、困ったときや悲しいとき、または成功に驕りすぎているときに、ふとステッカーを見ると、本来の自分に戻してくれるんです。

最近は「サワさんふせん」も手に入れたので、自宅のデスクの前に、ステッカーと名刺と共に飾っています。まるで守り神のように。

付箋については、本人よりも先に手に入れました。販売者を除けば、世界で初めて付箋を手に入れたのは私ではないでしょうか(自慢)。

不思議な話なのですが、澤さんから名刺をいただいたのが2018年。そこから今までに複数回引っ越しをしていたり、加えて何度もこれを名刺入れにしまったり、名刺フォルダに綴るタイミングがあったはずなのですが、その時々に何か事情が起こり、結局澤さんの名刺がずっと私のデスクの上にあります。この4年間ずっとです。そして去年、ステッカーをいただいたタイミングで、デスクの前に飾るようになりました。まるで、名刺がサワさんグッズの到来を待っていたかのようでした。

*ステッカーは、澤が、この人には差し上げたいなぁ〜と直観で思った方にだけお渡ししているレアアイテムとなります

Aさん、非常に熱量の高いコメントをお寄せくださり、ありがとうございます。サワさんグッズを心から愛してくださり、拠り所にしてくださっている様子が伝わってきます。

 

以上、「サワさんに叱られる」シリーズ開発秘話でした。オンラインストアにて、現在、5商品を展開しています。

議論の場で、ズバッと言いたいのに言えない、そんな貴方の背中をそっとひと押ししてくれるコミュニケーションツールとなれますように。

 

サワさんは、今日も、貴方の味方です。

 

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