キーワード “コミュニティ”に関する記事
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2025年6月21日更新 投稿者 代表理事:澤 尚幸 AmalfiとVeneziaに来て感じたこと
前回、ナポリに来た理由は二つあるというお話をした。(Napoliに来て感じたこと) 今回は2つ目の、オーバーツーリズムについて書いておきたい。 地中海ダイエットで有名なチレントエリアからナポリ市内に戻る途中、アマルフィ海岸に立ち寄った。 アマルフィは50kmあまり続くアマルフィ海岸にある一都市の名前だ。 ヴェネツィア、アマルフィ、ピサ、ジェノヴァという4台海洋都市の一つで、もっと早くに開け、もっとも早くに滅亡したのがアマルフィになる。 そしてナポリからヴェネツィアへ。 皆さんがイメージするヴェネチィアは、ヴェネツィア本島と言われる地域で、非常にホテルも高い。 私は、その手……
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2025年6月1日更新 投稿者 代表理事:澤 尚幸 Napoliに来て感じたこと
パリ、ニース、ミラノを経由して、ナポリにやってきた。 ちょうど、セリエAで、ナポリが優勝した直後ということもあり、夕方から発煙筒が焚かれ、地下鉄の駅はサポーターで溢れ、もうお祭り騒ぎになっていた。 食事が安くて、とにかくうまい 気取った感じがない(まあ、田舎ということでもある) いろいろ融通が効く(でも、逆を言えば、コネが効くし、ちょっと治安は悪そう) ナポリをさっと語るとこういうことになるのだが、これがナポリということなのかもしれない。 ナポリに来た理由は2つある。 アグリツーリズモ、テリトーリオ、アルベルゴ・デュフーゾなど、第一次産業の……
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2025年5月29日更新 投稿者 代表理事:澤 尚幸 Milanoに来て感じたこと
5/23はイタリアの鉄道ストライキになり、多くの列車が運休となった(通勤・通学時間帯は運行が保証されているのだけど、長距離は多くが運休)。 鉄道でのNiceからMilano入りをちょっと楽しみにしていたのだけど、急遽、バスに変更。 おかげで、NiceもMilanoも、郊外にあるバスターミナルからの出発・到着になった。 日本であれば、バスターミナルは駅前と相場が決まっているようなものだが、Niceはトラム、Milanoはメトロで繋がっていてそれほど不便ではない。逆に高速道路に近くて乗りやすい。 Niceのバスターミナルが、都市計画で遠くに移転した、という話を前回(Niceに来て感じた……
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2025年5月20日更新 投稿者 代表理事:澤 尚幸 Parisに来て感じたこと
多分、25年ぶりのパリ。 電車にスマホで乗れる、均一料金になって結構交通体系が整理された、エッフェル塔の前の端に五輪のマークが置かれているなど、変化もありますが、一方で、変わっていないことも非常に多い印象です。 パンや乳製品が非常に美味しい この時期にオープンな座席で飲むビールはやっぱり美味い。 都市計画が行き届いているのが素晴らしい(どちらの方向かわからないということはとりあえず置いておいて) とにかく緑が多い(パリ郊外のSaint-Germain-en-Layeからパリを見ると、新凱旋門の高層ビル以外は本当に緑が多いのが望めます) まあ、良い……
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2025年5月16日更新 投稿者 代表理事:澤 尚幸 北海道の東川町に行って考えたこと
3日間、北海道の東川町を訪れました。 全国の自治体から「これからの自治体はどうあるべきか?」ということを考える行政職員の皆さんのツアーに参加し、アドバイスをさせていただくためでした。 すでに何度も訪問している東川町。 最初の訪問は、2000年(平成12年)の旭岳登山です。 それ以降、訪れるために何かバージョンアップして「ここには何かあるな」と思っていたわけですが、その仕組みをいろいろ教えていただけるようになったのは、ここ5年ほどのことです。 この25年間、基本的なスタンスは変わっていないそうです。 (平成の大合併はしないから)自立に向けてやれることはやってい……
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2024年12月30日更新 投稿者 代表理事:澤 尚幸 2024年を振り返って
2022年は「問いの大切さ」に気づき、 2023年は、問うためには「よく見ること/観る」の質が大切である、そういうことに気づいた年でした。 それは、多くの山登りや、台湾への3回の訪問、そして、刺激的な書籍からの学びに起因していました。 その上で、2024年は 何を観るのか、そして、観たことをOutputするということに新たに挑戦したい そんな抱負を掲げました。 私は以前からエビデンスと直観(直感ではありません)のバランスが大切だと考えています。 直観は、多くの経験から得られたスキルのようなものと捉えたら良いと思っています。 レヴィ=ストロースの野生の思考のようなものと捉……
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2024年10月31日更新 投稿者 CFD 「面白いまちづくりへのヒント」(NAGANO SMART CITY COMMISSION by SUNDERD)
概要 長野市の官民連携によるまちづくりプラットフォームである、NAGANO SMART CITY COMMISSION(NASC) 運営しているSUNDERDさんからお声掛けいただき、ワーキンググループの第1回のファーストスピーカーのお役目をいただきました。 手法 計5日間あるワーキンググループの初回。しかも最初のインプットトークということだったので、 「さてはて、何を皆さんにお持ち帰りいただけばいいのだろう?」 と、お話しする内容について随分悩んだのですが、最終的には「面白いまちづくりへのヒント」というお題で、 ・日頃私がまちづくりに関わると……
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2024年6月24日更新 投稿者 代表理事:澤 尚幸 改めてルールについて考えている
ここ2か月ほど多忙を極めたことがあって、本当にこのブルシットジョブをなんとかしてくれないか、と思う日々だった。 性善説ならいらない作業が、性悪説になるとやたら作業が膨大になる。 仕事ではなく"作業"と書いているのは、価値を全く生み出さないからだ。それどころか価値を生み出してくれるであろう時間を浪費するのだから、負の生産性である。 確かに予めやっておけば、後々問題が起きた時には「ちゃんとやっていたけど、失敗しました」と言い訳ができたりするのだろう。 でも、「これをやっておけば大丈夫」と言って「不適正な手続きが行われていた」なんていうのは、もう、政治の世界も含めて当たり前のように存在してい……
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2024年6月13日更新 投稿者 CFD 福井県健康づくりアドバイザーに就任しました
私どもの代表理事、澤尚幸がこの度、福井県健康づくりアドバイザーに就任しました。 総務省の「地域デジタル基盤活用推進事業 (推進体制構築支援)」の伴走支援者として、福井県様・南越前町様に、健康寿命を改善してより良い生活を目指すための健康管理のあり方を、コミュニティやDXによる解決などの多様な視点を取り入れながら幅広くアドバイスして参ります。 (参考)総務省による報道発表資料 https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01ryutsu06_02000389.html……
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2024年2月5日更新 投稿者 CFD 「数学科卒がなぜ地方創生をやることになったのか」(東京大学理学部数学科同窓会)
概要 大学で数学を学んだ人々は、研究者・データサイエンティスト・クオンツ・アクチュアリーなど、数理的なスキルを活用する仕事に携わる専門家として活躍するケースが多くなります。また、周りからも数理的なスキルばかりを期待されているように感じてしまいがちです。 しかしながら、数理的なスキルそのものではなく、俯瞰力・対称性などの「数学的な思考力」も社会科学的分野に広く活用することができ、それにより多くの社会課題を解決できる可能性があります。 そんなお話を、地方創生やその前提となるコミュニティづくりの事例を交えながら、数学科卒業生の皆様にお伝えしました。……