2017年11月22日更新 投稿者 代表理事:澤 尚幸
失敗と成功は紙一重
ランチタイムの少し前に、人気のカフェに行った。
山の手の商店街。
有名なカフェらしく、友人のオススメ。
行列か。。。
と思っていたのだが、いい具合にカウンターに入れてもらった。
「カウンターが空いてますよ」
店長さんも若い。
20代の男女が働くお店
っぽい。
スーツ姿のオヂサンは、気後れしつつも、ちんまりとカウンターに座り、
「友人オススメのパンケーキ」
を注文する。
30分かかるので、ゆっくり待つことにする。
先に注文したコーヒーを飲みながら、スマホで仕事をする。
2007年。
iPhoneが出る前なら、本を読むということだったんだろうか。。。
そんなことを考えながら、仕事に夢中になる。
30分以上経過したのだろうか?
店長さんらしく人が、近くに寄ってきて
「すみません。手違いで。。。
お出しするのにさらに10分くらいかかります。
何か、お好きなものをおっしゃってください。
申し訳ないです。
それでお待ちいただけませんか?」
とのこと。
とっさにどうしたものか、と思い。。。
すでに飲み干していたコーヒーカップを見て、
「コーヒーと何かつまめるパンでもください」
とお願いした。
今、思えば、パンケーキだったのだから、
サラダでもお願いした方が体には良かったかもしれない。
パンケーキは予想以上においしかった。
でも、それ以上に、
「お待たせしてすみませんでした、、、」
と、私が店を後にする時に、外までわざわざ出てきてお詫びをしてくれた若い店長の気持ちが清々しかった。
「クロワッサンが美味しいらしいから、今度はクロワッサンを食べに来ようか」
失敗から、新しいお得意様ができた
ということになる。
だけれど、
「遅いけど!、どうなってるだ!」
とこちらが怒りをぶちまけてしまっては、この
「いい感じ」
には落ち着かなかった感じもする。
失敗も成功も紙一重。
地域の人と、よそ者の関係も、こんな感じにうまくいくと、幸福になるように感じる
というお話。