地域の課題を解決するための伴奏者

一般社団法人 コミュニティ フューチャーデザイン COMMUNITY FUTURE DESIGN

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投稿者 “代表理事:澤 尚幸”

  • 2016年9月4日更新 山小屋から地方創生を考える

    日本百名山ブームも2巡目という話もある。 トレッキングという言葉も定着。 山小屋も、「親父が名物」という時代から、快適性や名物をもとりあえげられて、隔世の感は否めない。 そういう私も、仲良くさせていただいている小屋が一つある。 日本百名山の一つ、標高2530mの蓼科山の山頂にある、蓼科山頂ヒュッテだ。 それまでは、山小屋はお世話になるところではあっても、山小屋がどのように守られているのか、については無知であった。 山小屋は、オーナーである小屋主はもちろんだが、そこに集う、多くの仲間によって守られている。 土日は山小屋は混む。 その多くの仲間が、順に山小屋のボラン……


  • 2016年8月29日更新 日本地域創生学会設立総会&地方自治体職員の集い第1回全国大会

    8月27〜28日と、大分県別府市で開催された日本地域創生学会の設立総会、並びに、地方自治体職員の集い第1回全国大会に参加。 地域の経営を牽引するであろう地方自治体職員の方々、そして、牽引する中で出てくる課題を解決していくための、プロフェッショナル集団としての「学会」が、掛け算で、地域の進化を目指すということになります。 ほとんどの方が、ボランティア、私費で来られています。だからこそ、思いは強い方々ばかり。 来賓で来られていた、元北九州市長の末吉興一さんの言葉が心に残りました。 「ここにこられた方々は、ここで新しい知識を得て、戻られる。出過ぎた杭は打たれる、に耐えて、進んで欲しい……


  • 2016年8月25日更新 フレーベル少年合唱団第56回定期演奏会

    30年弱前、この少年合唱団のピアニストをさせていただいていた。ということで、お招きをいただいた。 こどもの歌声は、30年前と変わらないし、年長のこどもたちが、小さいこどもたちを気遣うのも同じ。 中学、高校、大学と違って、身長差も倍近いこどもが並んでいて、多様性も抜群。それが少年合唱団の興味深いところでもある。 「昔、こどもたちと演奏したなぁ」 という懐かしい曲が出てきたりすると、やはりちょっぴり感傷的になって、目頭が熱くなったりもする。 「この曲を演奏したい、思いを伝えたい」 その一つの目標に向かって、こどもたちが進んでいる姿はやっぱり昔と変わらずいいものだ。 この多様な……


  • 2016年8月18日更新 Lee Ufan Museum

    いつかは訪れたいと思っていた、アートの島、瀬戸内の直島。 李禹煥(Lee Ufan)美術館は、その中でも、特別な興味を感じる場所だった。 シンプルな複雑系、とでも言うのだろうか。 「作家が何かを主張するのではなく、訪れる人の感じ方を刺激するための道具を用意する。その刺激のし仕方や道具に作家の個性が溢れている」 そんな思想を感じる作品が並んでいた。 道沿い、海に向かって、並んでいるアート作品をたどりつつ、また、ベネッセハウスでの静かな時間を過ごしながら、 「地域活性化も同じなんじゃないか」 と思った。 訪れる人や住む人にとって、なんだかおせっかいなことをや……


  • 2016年8月13日更新 イベントとは何か?

    夏。 そこらじゅうでイベントの嵐。 そういう自分も、イベントの主催をやったりして、「イベントとは何か?」を考えるきっかけとなる夏に。 例えば、夏祭り。 そもそもは地元の人々が楽しむもの、だったのでしょうけど、地元以外から人を呼び込む場、になっている場合も少なくありません。 じゃ、何のために集めるのか。。。 人がたくさん来ていただければ、消費は上がります。 でも、所詮一過性。出店などは必ずしも地元ではなかったりする。 江戸時代、出雲大社は富くじの販売と抽選まで数日を置き、滞在を長くすることで、金が落ちる構造を作り、富くじの収益と合わせて、経済を活性化したと言います。 ……


  • 2016年8月5日更新 市町村合併から見るグローバリズム

    ちょっとした旅に出た。 気が向いたところへ行くという感じ。 今回のターゲットは四国だった。 旧土佐山村(高知市に合併)、旧本川村(いよ町に合併)、そして宇和島、直島。 偶然にも、最初の二カ所で、地域活性化のリーダーだった方や、移住で宿の指定管理を受託しているご夫婦などの話をお聞きすることができた。 土佐山村。1000人の村だから成立していた民主主義。 電源立地で裕福だったという、本川村。 どちらも、市町村合併で大切なものを失ったと人々は 感じている。 偶然にも、宮本常一の「忘れられた日本人」の「土佐寺川夜話」の舞台、寺川集落の入口を通過 単純……


  • 2016年7月31日更新 官の役割、民の役割(江津紀行第4回)

    今年の5月。某地方自治体OBの方の 「官でできることには限りがある」 という一言に触発され、 「官民連携」 が地方活性化には必要だということを書かせていただいた。 5月14日のブログ「官民連携」 今年二度目の江津市役所訪問。 江津市のキーパーソンの中川哉地域振興室長は 「何も特別なことはしていません」 というトーンを崩さない。しかし、その話の中で、常に語られるのは 「自治体は黒子ですから」 という一言。 黒子が動くから、実は素晴らしい舞台が成立する。 自治体が動くからこそ、地域活性化が加速するという事実が、この言葉に表れている。 江津に訪れる前、……


  • 2016年7月30日更新 遊学のススメ

    高知市内から30分ほどの山の中に、旧土佐山村がある。 「夢産地」と名付けて、平成10年にはすでにPFI的手法で活性化をはじめていた土佐山。 偶然が重なり、その中心人物のお一人、大崎さんのお話しをお聞きすることができた。 「昔から、集落毎に勉強するという文化があった」 「興味深い話があれば、村民に継続的に見学させに行かせた。当時の村長が教育に信念を持っていた。大分県の大山村には、毎年5人、10年間で50人近くが訪問したかな。。。」 という。1500人ほどの村である。 土佐ということで、なんとなく明治維新を思い出した。 明治維新を起こした人々の江戸遊学、長崎遊学、師を探し……


  • 2016年7月27日更新 空き家問題と待機児童問題の類似性

    田舎に行く。 住み家を探そうとする。 「空き家、いっぱいありますよ」 町の人の言葉とは裏腹に 「さっぱり空き家が見つからない」 実のところ空いていないのだ。 「盆や正月には都会から戻ってくるから空き家ではない」 「昔からの家財道具が置いてあるので貸せない」 「先祖代々のものを他人に売ってはご先祖様に申し訳ない」 たまたま、今日の朝のニュースを見ていたら、待機児童問題をやっていた。 「対策として、保育所を作るといったら、地域住民が猛反対」 というお話。 「閑静な住宅街に保育所を作るなどありえない」 という千葉県の話も記憶にあたらしいが、今回は、 「子供の遊び場……


  • 2016年7月24日更新 自らを縛る自分の脳

    セミナーや勉強会、特にお招きを頂いた場合には、なるべく皆さんがお話ししていることをしっかりお聞きすることにしている。 「あ、こういうところに課題を感じているんだ」 とか、 「こういう夢を描いているんだ」 なんていうことをお聞きしつつ 「自分だったらするだろう?」 と考えるのが、とても勉強になる。 地域の生きた課題を皆さんが出してくれる。それこそ自問自答ならぬ他問自答の大喜利、といったところだろうか。 この時、大切にしている自分の流儀。 「課題と言ってるけど、本当に悪いことだらけかな?」 とか 「その課題の前提は、絶対に変えられないのか、そもそも勝手に思い込んでいる……


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