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2016年12月2日更新 投稿者

工房 森の月かげ(上山市)

上山市、旧宮生小学校。
国道から少しばかり入った丘の上に、その小学校があります。

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東北芸術工科大学が借り受けて、教員や卒業生が制作を行うアトリエとして活用。
教室は広いですから、大規模な作品の制作や、保管には、確かに適していると言えます。
しかも、宿泊施設などにすると、不特定多数の利用、そのためのリノベーションコストの発生などが危惧されますが、アトリエであれば、利用者が絞られ、その分、「必要最小限のコスト投下」で済むというメリットもあります。

実際、森の月かげ、については、廃校そのままの利用で、かつ、上山市が未だ活用している部分もあり、
「まさに、そのまんま」
ということになっている様子。

市へ支払う賃貸料は無料のようでしたので、財政上のメリットを直接話すことはできません。
しかし、絵画が生まれる場というブランディングの構築、とか、ワークショップなどの開催による生涯教育の実現といったところ、あるいは、実は使っていないと水回りがダメになり、という意外と忘れがちな基本的な課題の解決など、うまく機能できるのであれば、初期投資をかけない仕組みとして、特に山間僻地の廃校を活用するという観点では、面白い事例かもしれません。

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