キーワード “地域個性化”に関する記事
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2025年6月22日更新 投稿者 代表理事:澤 尚幸 BolognaとHelsinkiに来て感じたこと
長い旅の終着点は、イタリアはボローニャ、そして、欧州ではフィンランドのヘルシンキだった。 日程と予算の都合で、ミラノからヘルシンキ経由で東京というトランジットルートにたまたまなったからだけど、わざわざ一泊して、ヘルシンキに立ち寄りたい理由があった。 2022年の11月に東陽町にあるギャラリーエークワッドで開催されていた、 「本のある風景 公共図書館のこれから」 で知った、ヘルシンキ中央図書館を訪れたかったからだ。 この展示では、現在の図書館の機能(無料、閲覧室、架書式、貸出、誰でも利用できる、、、)が、実は歴史の中で作られてきた経験の賜物である、ということを知るとともに、図書……
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2025年6月22日更新 投稿者 代表理事:澤 尚幸 移動教室に来て感じたこと
今回の26日間のヨーロッパの旅。 後半のメインは、ローマ在住の多木陽介さんにコーディネートいただいた移動教室へ参加することでした。 「多木さんとのご縁」が生まれるまでには、長い長い人が人をつなぐストーリーがあります。 個別に名前を掲げるとご迷惑になるかもしれない方も含まれますので、詳細はここでは差し控えますが、30年近い年数をかけて、ざっと数えると8名の人がご縁を繋いでくださった結果です。まさか山登りの趣味が、こういう流れの源流だったのか、と思うと、何が幸いするかわからない、ということにも気づきます。 そのお一人には、長崎県小浜温泉でまちづくりをされていたデザイナーの故城谷耕生さん……
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2025年6月21日更新 投稿者 代表理事:澤 尚幸 AmalfiとVeneziaに来て感じたこと
前回、ナポリに来た理由は二つあるというお話をした。(Napoliに来て感じたこと) 今回は2つ目の、オーバーツーリズムについて書いておきたい。 地中海ダイエットで有名なチレントエリアからナポリ市内に戻る途中、アマルフィ海岸に立ち寄った。 アマルフィは50kmあまり続くアマルフィ海岸にある一都市の名前だ。 ヴェネツィア、アマルフィ、ピサ、ジェノヴァという4台海洋都市の一つで、もっと早くに開け、もっとも早くに滅亡したのがアマルフィになる。 そしてナポリからヴェネツィアへ。 皆さんがイメージするヴェネチィアは、ヴェネツィア本島と言われる地域で、非常にホテルも高い。 私は、その手……
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2025年6月1日更新 投稿者 代表理事:澤 尚幸 Napoliに来て感じたこと
パリ、ニース、ミラノを経由して、ナポリにやってきた。 ちょうど、セリエAで、ナポリが優勝した直後ということもあり、夕方から発煙筒が焚かれ、地下鉄の駅はサポーターで溢れ、もうお祭り騒ぎになっていた。 食事が安くて、とにかくうまい 気取った感じがない(まあ、田舎ということでもある) いろいろ融通が効く(でも、逆を言えば、コネが効くし、ちょっと治安は悪そう) ナポリをさっと語るとこういうことになるのだが、これがナポリということなのかもしれない。 ナポリに来た理由は2つある。 アグリツーリズモ、テリトーリオ、アルベルゴ・デュフーゾなど、第一次産業の……
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2025年5月29日更新 投稿者 代表理事:澤 尚幸 Milanoに来て感じたこと
5/23はイタリアの鉄道ストライキになり、多くの列車が運休となった(通勤・通学時間帯は運行が保証されているのだけど、長距離は多くが運休)。 鉄道でのNiceからMilano入りをちょっと楽しみにしていたのだけど、急遽、バスに変更。 おかげで、NiceもMilanoも、郊外にあるバスターミナルからの出発・到着になった。 日本であれば、バスターミナルは駅前と相場が決まっているようなものだが、Niceはトラム、Milanoはメトロで繋がっていてそれほど不便ではない。逆に高速道路に近くて乗りやすい。 Niceのバスターミナルが、都市計画で遠くに移転した、という話を前回(Niceに来て感じた……
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2025年5月26日更新 投稿者 代表理事:澤 尚幸 Niceに来て感じたこと
ParisのGare de Lyon(リヨン駅)からTGVに乗る。 5時間40分かかって、やっとのことでNiceへ。 アヴィニヨンくらいまでは専用線を走っているけど、途中からは在来線を使っている。 「あー、南仏だなぁ、、、」 と思ってからが長い。(距離は短いけど) 人生で初めてのニース。 駅の周りはあまり観光地の匂いがないけど、地中海に近づくにつけて、垢抜けたNiceの顔が見えてくる。 滞在日数も少ないので、早速街歩き。 日本でもそうだけど、新しい街に来ると、街を歩いてみることにする。 先入観がないからこそ、いろいろなことの気づく。 ホテルから、Niceが一望できる東側……
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2024年10月31日更新 投稿者 CFD 「面白いまちづくりへのヒント」(NAGANO SMART CITY COMMISSION by SUNDERD)
概要 長野市の官民連携によるまちづくりプラットフォームである、NAGANO SMART CITY COMMISSION(NASC) 運営しているSUNDERDさんからお声掛けいただき、ワーキンググループの第1回のファーストスピーカーのお役目をいただきました。 手法 計5日間あるワーキンググループの初回。しかも最初のインプットトークということだったので、 「さてはて、何を皆さんにお持ち帰りいただけばいいのだろう?」 と、お話しする内容について随分悩んだのですが、最終的には「面白いまちづくりへのヒント」というお題で、 ・日頃私がまちづくりに関わると……
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2024年10月15日更新 投稿者 CFD 教育改革サポートの取り組み(西会津町)
概要 西会津町は、平成5年(1993年)から「百歳への挑戦」をスローガンに健康づくりに取り組み、平均余命の伸長を実現したという経験を有する町です。 「次は、子どもたちだ!」 ということで、新たに「0歳からの挑戦」をスローガンに、子どもたちの教育への新しいフレームワークを構築し、その実現による魅力的なまちづくりを進めることが目標となりました。 西会津町には、1校ずつの小中高が設置されています。 2017年度時点で、すでに専門家支援によるアントレプレナーシップ教育が取り入れられ、元教師など教育経験のある町民による教育サポートが実現されるなど、先進的な取……
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2024年8月5日更新 投稿者 CFD 協働のまちづくり推進委員会の取り組み(西会津町)
概要 西会津町は、令和元年度(2019年度)から令和7年度(2025年度)までの第4次総合計画に基づきまちづくりを進めていました。 総合計画の実施計画策定に住民が参加するという2019年度の西会津町様のご依頼に対し、弊社から、持続的なまちづくりは、行政の計画に住民が参加するのではなく住民が主体的に活動するというムーブメントづくりこそ大切ではないかとご提案をさせていただきご快諾をいただきました。 2019年度は、住民同士の協働、その協働を支援する行政、という枠組みを目指す、「協働のまちづくり推進委員会」の活動の開始という目標に向けて、じっくりと西会津町とはどういう地域なのか、……
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2024年7月29日更新 投稿者 CFD 協働まちづくりアドバイザーとしての取り組み(西会津町)
概要 西会津町は、令和元年度(2019年度)から令和7年度(2025年度)までの第4次総合計画に基づきまちづくりを進めていました。 総合計画の実施計画を策定するにあたり、町民が積極的にその計画に参加することで、人口減少や少子高齢化が進む中、町民や民間企業との協働を積極に進めたいという意向がありました。 こうした協働には、町民の交流や町外の人々の交流を進めていくという観点での西会津町の中心エリアの活性化や、教育における一つの核である西会津高校の活性化、加えて、これらを実現のための行政職員のスキルアップなどが含まれていました。 手法 西会津町様か……