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2021年1月17日更新 投稿者

ミーハー的観光(その1)「渋谷・MIYASHITA PARKに行ってみた」

ボヤキシリーズに続いて今回は、テレビ、新聞、雑誌、噂話などの話題にヒッチハイクしながら、実際に行って見て聞いて食べてみた「へ~な体験」をつづるシリーズの1回目。

「渋谷・MIYASHITA PARKに行ってみた」

先日、テレビで「渋谷に新しい公園がオープン!」というニュースが流れていた。流行の最先端である渋谷に引き込まれるように、久しぶりの宮下公園に行ってみた。。

数年の工事期間を経て、再開発された都市型公園として若者の街・渋谷に完成。行ってみたら記憶にある「宮下公園」ではなく、「MIYASHITA  PARK」となっている。「若者の街=宮下公園」ではなく、若者の街では英語風に「MIYASHITA  PARK」となるらしい。なんだかな~。こないだ行った池袋の「南池袋公園」では、普通に「豊島区立南公園」となっている。この辺りが渋谷と池袋の差なんだろうな・・・。こちらは広い芝生にごろごろと老若男女が日向ぼっこや、子供連れの公園デビュー風景など。THE公園。

宮下公園は、以前二階建て構造の屋上公園であったものが、多層階(4階)の商業施設には90店のオシャレなカフェ、アパレルその他多様な店舗。首都圏近郊の各県から集まって様な若人が沢山、皆スマホで写真。屋上にあがると見慣れた「Tower Record」のビルが山手線を挟んで鎮座。屋上には、ビーチバレーコート、ボルダリング、スケートボード等の設備が整っており、それぞれ有料で利用可能。管理事務所もありいつでも利用できるようだ。各フロアー、屋上を歩いてみたら、「単なる商業施設の屋上遊戯施設がついた昔風に言えばデパートの屋上じゃん。これって公園か??」という疑問。

渋谷区の広報等を見てみると、次のような記事があった。

「渋谷区と三井不動産がPPP事業で進める公園、駐車場、商業施設、ホテルが一体となった“ミクストユース”型プロジェクト「MIYASHITA PARK」、渋谷区立宮下公園を安全安心な環境へと整備し、街のさらなる賑わいを創出します」とある。
また、「渋谷区まちづくりマスタープラン」のスタート元年に誕生、渋谷区が目指す「区、区民及び企業等が、相互に連携・協力して進める協働型のまちづくり」の象徴となり、「ちがいを ちからに 変える街。渋谷区」を掲げる渋谷区基本構想の実現に大いに寄与することを期待している、と渋谷区長。

また、ロケーション的には、渋谷駅周辺、原宿、青山、表参道、246号線(青山通り)を経て国立代々木競技場(代々木公園)をつなぐ結節点である。オッサレーな地名ばかり。

ポイントは、「MIYASHITA PARK」では、指定管理者制度を活用し、三井不動産株式会社・西武造園株式会社で構成される「宮下公園パートナーズ」を選定。指定管理者による、緑地や各設備の維持管理、イベントの企画・誘致といったトータルマネジメントによる、安全安心な公園環境を提供すると共に、賑わいを創出し、これまで以上に魅力的な公園とする、としている。これに対して、「豊島区立南公園」は、戦後まもなく設置されていた「通称“ホームレス公園”」と呼ばれていた公園の改修費がまかなえない財政であった豊島区に対して、恒久的な変電施設を設置できる場所を探していた東京電力から「南池袋公園の地下に変電所を移設したいという提案と地下鉄(東京メトロ)による占有料、レストランカフェ等の公園使用料収入で再開発費が賄うという手法により整備することで、「THE公園」としてデビュー。区立公園の再開発、資金調達、公園の利用方法等のパークマネージメント手法が大きく異なっているな、というのが感想である。

(参考)
MIYASHITA  PARK公式HP https://www.miyashita-park.tokyo/
豊島区立南池袋公園HP http://www.city.toshima.lg.jp/340/shisetsu/koen/026.html

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