2016年6月21日更新 投稿者 代表理事:澤 尚幸
“真の”ご当地グルメ
昨今、いわゆるご当地グルメと言われていたものも、日本中で食べることができるようになった。東京では尚更だ。
東京では世界中の食べ物が食べられるというくらいだから、日本中は朝飯前かもしれない。
だからこそ、本当に「ご当地」でしか食べることのできない、「ご当地グルメ」に出会えるのは嬉しい。
あえて、「”真の”ご当地グルメ」とでも呼ぶことにしよう。
猪苗代で最初に出会ったのは、「食べる甘酒」。
正直、甘酒は苦手なのだが、この「食べる甘酒」は、甘さも麹の香りも控えめ。
しかも、ドロドロ度も程よいので、品がいい。あるご家庭にお伺いした時に、
「ちょうど、できてるから食べる」
と言われたのだが、甘酒苦手でちょっと引き攣りつつあった自分が、笑顔になったのは言うまでもない。
続いて、昨今、びっくりしたのは、「ニシンの天ぷら」。
ニシンの天ぷらだが、ニシンを天ぷらにしたのではない。
身欠きニシンを天ぷらにしている。
そもそも、奥会津には、身欠きニシンの山椒漬があり、これは、めっぽう日本酒やご飯に合うのだが、天ぷらははじめて。
こうした、「”真の”ご当地グルメ」に共通しているのは、
「地元の人は、それが珍しいとは思っていない。当然と思っている。」
「だからこそ、どこの地域でも食べられていると思っているので、敢えて宣伝しない」
ということ。
地方活性化には、その地域の特徴をしっかり掘り下げることがスタートラインだと常々思っているのでけれど、そのためになぜ、よそ者が大事か。。。
こんなところにも、実はよそ者の必要性があったりするな、と思う。