地域の課題を解決するための伴奏者

一般社団法人 コミュニティ フューチャーデザイン COMMUNITY FUTURE DESIGN

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投稿者 “代表理事:澤 尚幸”

  • 2016年7月16日更新 足りないものを一つ一つ(江津紀行第3回)

    やろうという風土、それを支える仕組みが、今の江津にはある。 そして、それを苦しいながら、なんとか維持していこうという気概も。 それは、今回お会いした方々と話していて、その本音トークの中に、表現されていた。 前回の「大量生産、大量消費へのアンチテーゼ」なんていうのも、実は、 「続けていくこと」 を考え抜いた一つの結論になっている。 だから、江津でお会いする人は、自然体だし、背伸びをしていないようにも見えるのだが、続けていくという、一番難しいことことに、 「背伸びをし続けている」 ちょっと言葉は適切でないのだが、 「攻撃は最大の防御」 といったところか。 ……


  • 2016年7月14日更新 やってみんさい(江津紀行第2回)

    江津の成功の理由の一つは、 「しがらみがない」 ということ。 とは言いつつも、以前は、なかなか空き家を借りることもできず、苦労の連続、それを一つ一つ乗り越えてきた、ということを、笑顔で皆さんお話ししてくれる。 NPOてごねっと石見の専務理事の、藤田貴子さんもその一人。 前回、今回と東京から訪れる我々のために、綿密で濃いスケジュールを立ててくださった。 最後に、 「やってみんさい」 という言葉が心に残った。 仮に「しがらみがあった」としても、長老クラスが率先して「やってみんさい」と言ってくれる文化、原点は、江の川と北前船で栄えた商都「江津」のDNAがあるのだろうか。。。……


  • 2016年7月3日更新 東京から遠いメリット(江津紀行第1回)

    東京から一番遠い町、島根県江津市。 毎年開催されるビジネスコンテスト(通称:Go-Con)を通じて、楽しい大人たちが集まってきている町。正確に言えば、楽しい大人たちを集めてしまっている町。 今春、訪れて、あまりに懐かしさに、3か月おいて、また訪れることになった。 初めて会う人、以前、お話をしたのだが、はじめてじっくりお話を聴くことができた人。それぞれに、「実行する」が、基本の理念にあるところが、共通点。 旅の終わりに、2015年のGo-Conの大賞受賞者である、江上尚さんと、じっくりお話をさせていただいた。 江津市浅利地区。海岸線に巨大な風車群が並び、なんだか近代的なエリ……


  • 2016年7月2日更新 人のこと(第5回)

    「成功例の移植」は良くない、と前回、お話をした。 これは、「過去の成功事例」にとらわれる経営者が企業をダメにする、という、企業経営のイロハのイと同じ。 過去と現在では、企業の置かれている状況が違う。だから、過去の成功が、今の成功、あるいは将来の成功にはならないのは自然。 「地域」に置き換えれば、常に環境が変化するばかりか、地域の特性が全く違うのだから、そのまま移植できることが稀なのは明らかなように思う。 逆を言えば、それだけ地域というには、一つ一つ特性を持っていると考えてもいい。 では、Community Future Designが、なぜ、ツアーや勉強会で、いろいろな地域の活性……


  • 2016年6月25日更新 ウォール アート プロジェクト

    地方活性化を考える上で、人のネットワークは重要だ。 私はなるべく違うジャンル、異なる地域の人と会う努力をするようにしている。 新しい知恵が得られるという単純な話だけではない。あたらしい自分を写す鏡を得ることで、自分のアイデアをさらにブラッシュアップすることもできるのだ。 友人の紹介で、インドで、壁画アートの芸術祭(ウォールアートプロジェクト(WAF))を行っているという団体のプレゼンテーション(報告)を聞く機会を得た。 場所は、福島県の名門、安積高校の敷地内にある、安積歴史博物館。安積高校旧校舎で、とても、歴史の重みを感じる建物だ。 ここで話を聞ける、というだけで、少しワクワクす……


  • 2016年6月21日更新 “真の”ご当地グルメ

    昨今、いわゆるご当地グルメと言われていたものも、日本中で食べることができるようになった。東京では尚更だ。 東京では世界中の食べ物が食べられるというくらいだから、日本中は朝飯前かもしれない。 だからこそ、本当に「ご当地」でしか食べることのできない、「ご当地グルメ」に出会えるのは嬉しい。 あえて、「"真の"ご当地グルメ」とでも呼ぶことにしよう。 猪苗代で最初に出会ったのは、「食べる甘酒」。 正直、甘酒は苦手なのだが、この「食べる甘酒」は、甘さも麹の香りも控えめ。 しかも、ドロドロ度も程よいので、品がいい。あるご家庭にお伺いした時に、 「ちょうど、できてるから食べる」 と言われた……


  • 2016年6月16日更新 他力本願

    五木寛之の「他力」という本をご存知だろうか。 「他力本願」というと、「他人に依存する」ということで、どうも良い印象がないのだが、この本を読んで、ハッとしたのは、すでに10年近く前だ。 彼はもう少し高尚な概念を説いているので、やや、私の自己解釈なのだが、自分の力だけでできることなど、この世の中に、まず一つもない。 空気を吸うことくらいはできるが、水も誰かが美しい水を運ぶ「水道」という仕組みを構築してくれたおかげであるし、食べ物もそれを提供してくれる人がいるからだ。 本当の自給自足、というのは、実はほぼ不可能といって良い。 そもそも、自分自身は親が産んで育ててくれたから存在してい……


  • 2016年6月12日更新 日本一の音楽の神様

    磐梯山の南西。田畑がちょうど緩やかな傾斜で広がるところに、猪苗代街の見祢の集落がある。 「良いものがありますよ」 と、猪苗代青年会議所の佐藤理事長に案内されたのは、「日本一の音楽の神様」だ。 頭の上に、琵琶の神様が小さく鎮座して、それが「日本一の音楽の神様」なのだという。ピアノを弾く自分としては、手を合わせない訳にはいかない。 その神様の隣に「農家レストラン結」がある。 特産の蕎麦、アスパラの時期には、おいしいアスパラの天ぷらのついた天ざる蕎麦などがいただける。 美祢の集落の人々は、とても仲が良いのだという。この人々が「結乃村農楽団」を結成し、農家レ……


  • 2016年6月5日更新 川桁の教会

    私の今のフィールドの一つ、福島県猪苗代。 磐梯山や猪苗代湖、偉人といえば野口英世。裏磐梯、五色沼への玄関口で、ウィンタースポーツも盛んだ。 でも、そういう「THE 猪苗代」の陰に、いくつもの「ホッとSPOT」がある。 川桁の教会。 「高原列車は行く」に歌われた、今は無き、沼尻軽便鉄道の始発駅川桁。その集落の中に、木造の教会がある。 十字架がなければそれとは気付かないかもしれない。 幼稚園でもあったこの教会。礼拝堂の広間には、しっかりとしたグランドピアノが置かれていた。 サラサラっとショパンを弾いたところ。。。 「音につられて、人が出てきましたよ!」 という……


  • 2016年5月30日更新 人のこと(第4回)

    で、昨今の地方創生や地方活性化ブームを考える。 産官学、なんとなく地方創生ブームだが、ある方とお話をしていた時、「実際にうまく地方活性化の施策がうまく行ってるのは、大企業の強いバックアップ、あるいは、しっかりとしたコンサルタントがかかわっている場合」と、本音で語ってくれた。他にも、実は同じようなご意見を聞いているので、残念ながらそんなところが実はポイントだったりするのかもしれない。 これ、ウニで言えば、大企業やコンサルが、一生懸命、ウニの針を伸ばしてくれているんだ、と捉えればわかりやすい。 一方で、一番まずいのは、「成功例の移植」だ、というのはよく言われていること。 成……


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