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一般社団法人 コミュニティ フューチャーデザイン COMMUNITY FUTURE DESIGN

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2017年12月31日更新 投稿者

2017年を振り返って

今年は例年になく雪が多く、厳しい冬になっています。
Community Future Designも設立から無事2年を迎えさせていただきました。
皆様のご指導・ご支援のおかげと感謝申し上げます。

今年も東奔西走する中で、たくさんの出会いをいただきました。
個別にお名前をあげさせていただくことは、ご迷惑になる場合もありますので控えますが、
そうした出会いを通じて

  • 地方創生の行く末は?
  • 人を育てることの重要さ
  • そもそも育てることの目標は何なのか
  • AIで社会は変わるのか、ICTはどこに行くのか
  • そもそも「人とは?」

などの問いを考える時間が増えました。

それは、「人口問題の解決のための地方創生」というテーゼが
実は非常に小さな話であり、
「もっと人の根源的な生存本能にかかる無意識な選択眼が、地方創生のベースにあるのではないか」
と気づくきっかけにもなりました。

結果的に
「その地域の活動」
ではなく
「生き抜こう、挑戦しよう、動いていこうとする人とその力」
に大きく自分の興味が移っていったことを実感します。
それは必ずしも、「動的」なものだけではなく「静的」なチャレンジも含まれます。
「経済的価値も尺度の一つに過ぎない」
のですから、多様な尺度でこうしたことが評価されること、
「それこそも大切だ」と至極当然の結論に至ります。

私は、
「実行しなければ意味がない」
が信条ですので、それを実行するフェーズにも2017年後半からは着手できたと思っています。
「教育」
しかも、
「公教育の改革」
ということに、少し首を突っ込み始めたのも、こうしたことがきっかけになっています。
戸田市教育委員会や埼玉県教育委員会の皆様との出会いが、大きな推進力になりました。

不思議に符合するように、2017年の後半は、結果的に、こうしたことに着目した著書に出会うことになりました。
最新刊もあれば、1970年代後半の名著もあります。
「引き寄せの法則」
ということになるのでしょうか?

AI、ICT、そして、シンギュラリティは近い、創造性のない仕事はAIに取って変わられる
それは、人間社会が成長する上では必要不可欠なもので避けて通るべきではない
というのは真理だと考えています。
実際、多くの社会活動が、こうした技術によって、大きく変わらなければ、
生産年齢人口の減少という危機を乗り切ることはできず
「朝、同じ時間に通勤し、同じ時期に休暇を取り、ヘトヘトになる」
というような、およそ面白くない世界も変わりません。
この分野がどちらかというと、自分のメジャーでもあり、この分野についても積極的に関与をしていきたいと考えています。

一方で、所詮、

  • 人が何を知覚しているかなど、すべてはわかっていない
  • だからこそ、人が知覚しているファクターしかAI化されないとすると、どうせすべてはAIでは知覚できない
    (AIは勝手に人間が知覚している項目をあぶりだせるようになれば別ですが。。。)

ということを考えると、
養老孟司的に言えば、
「『論理ではなく感覚所与』を大切にすることも、また大切である」
前野隆司的に言えば
「無が中心にあり、なんでも調和させていく東洋的な相互協調的自己観が求められる時代」
真木悠介的に言えば
「・・・(一言で表現できませんので、ぜひ、『気流の鳴る音』をお読みください)」
も、また大切である
ということになります。

どうも、世の中はどちらかに偏る傾向があります。
一方で、振り子というのはうまくできているようで、自然にバランスを取ろうとします。
そのバランスに気づかずに振り切れると、振り子は壊れて時計は止まります。

AI、ICTの進展により、女子の間でスピリチュアルが早い時期からブームになり、田舎や農業を目指す若者が現れてきて、
「感度の高い層には、しっかりと振り子のバランスが機能している」
という実感があります。

年齢が上がると、代謝が落ちて、自分の体内時間より実際の時間が短く、結果として、
「あっという間に時間が過ぎてしまう」
という感覚になるそうです。
要するに、振り子がのんびりしているわけですね。

「年齢が上がると感度が落ちる」というのが
「避けられない真理である」
高齢者をすべて敵にしそうですが、賢明な高齢者はそれを実はそういうことだと認識しているはずです。

50歳という折り返しを迎えた自分に対する自戒と捉えて、
新しい年を迎えたいと思います。

皆様にとり、良い2018年になることをお祈り申し上げます。
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来年もどうぞ、宜しくお願い申し上げます。

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