2018年12月24日更新 投稿者 代表理事:澤 尚幸
市民大学でお話してみました(最終回)
残ってくれた学生の皆さんを中心に
2日連続のクレソン鍋に、BBQという豪華な夕食を囲みながら、反省会。
と言ってくれた方が多く、お世辞もあるかもしれないが、正直嬉しかった。
お話しを頂いてから、約半年。
「何を話したら、数学が楽しいということがわかってもらえるのだろうか?」
と考えた日々にやっとゴールが訪れた。
そして、今日1日でわかったこと。
算数・数学を最初から嫌いだという人はさほどいない。
小学校の低学年の時は得意だったけど、高学年になる頃にはさっぱりわからなくなった。
小学校の時は得意だったけど、中学校になったらさっぱりわからなくなった。
中学校までは得意だったけど、高校に入ったら全くわからなくなった。
などなど、途中までは得意だった、というのだ。
この、途中で「わからなくなった」という経験をせず、数学の教師をしている人と、そうでない人。
後者に共通しているのは、「数学は覚えることがほとんどないから楽だ」ということ。
要するに、どうも、暗記科目だと思う人は、「暗記力の限界」が来ると、わからなくなる、ということらしい。
実は、今回は、マテーマタに敬意を表して
「当たり前のことを考える」
「解くこと」ではなく「把握して考える」
つまりは、
「考える」
ということを主軸に話をしてきた。
しかし、実は、数学では、「感じる」ということこそが、更に大切な要素のような気がしている。
第3回で話した、「6つ目の小道」では、感じることが題材として触れらているのだが、今回はこの点を一緒に考えることができなかった。
私は、時々、山を歩く。
静かに山を歩いているとき、何らかのアイデアがふと湧いてくることがある。
考えているのではない、静寂な空気の中から、何か、少し雲のようなものが見えてきて、それが明確な形になってくる。
だから、次は、「感じる」を皆さんで考える時間を持ってみたい。
手前勝手な話だが、お付き合いいただける方を、改めて募集してみたいと思っている
全10回、お付き合いいただきありがとうございました。
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