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2024年7月1日更新 投稿者

秘密基地の作り方

秘密基地を持つのはずっと憧れだった。

実際、小学校の低学年の時に、学校からの帰り道にある耕作放棄されていた田圃で、秘密基地を作っていた(そのうち作るのをやめてしまったけれど)。

通学路から階段状に降りていく田圃の一番奥が使われていなくて、そこに藁と泥で、ドーム型の基地を造ろうとしたけれど、当然、できずに終わった。

こんな感じを想定したけど、1段目だけ作って終わった。

まあ、努力はした、という気分だけはあって、だからこの歳になってもよい思い出だ。

男女、何名かのチームで、数ヶ月は遊んでいたような気がする。
(ちなみに、今は、もう団地か何かに整地されてしまって、跡形もない)


それから50年近く経って、山梨県の山奥の古民家を秘密基地にできた。

数年ほど遊ばせてもらった(今はもうない)。

その経過はいろいろ学びがあったので、また改めて書くことにしたい。


さて、今日は、日本キチ学会なるものを主宰されている尾形孝弘の「秘密基地の作り方」 のご紹介だ。

小学校時代の思い出を書いたのは、実は今、子どもたちが秘密基地を作るのはとても難しくなっているんじゃないかなぁ、と思ったから。

でも、この本を読んでいると、自宅の押し入れでだってできるんだ、と背中を押してくれる。

改めて、この本を読むと自分の創造力のなさに打ちひしがれるわけだ。


この本の最初に、秘密基地を作るには3つの「間」を見つけることが必要と書かれている(p.12)。

それは、「空間」「時間」「仲間」だ。

時間もなかなか見つけられないが、仲間こそ難しいなぁ、、、と思う。

何か意味があるのではなく、バカバカしいかもしれないことを一緒にやってくれる同世代、あるいは世代を超えた仲間が欲しい。見つかればきっと楽しい秘密基地ができるだろう。

この3つの「間」。他でも聞いたことがある。北海道東川町の松岡市郎前町長の記事である。

小さな町の良さは、この3つの「間」を共有しやすいことだという。だからと言って小さい町ならどこでも可能、ということでもあるまい。

役場の職員と住民の距離が近いこと が要素ではないかという。つまり、地域の人々のフラットな関係がとても大事だということなんだろう。

地域が秘密基地のようなワクワクを生み出すには、仲間を作り出せるフラットな関係が大事。

こんなことを感じることができるエピソードではないだろうか。

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