2017年4月28日更新 投稿者 代表理事:澤 尚幸
時間軸からポートフォリオワーカーを考える
前回、
「LIFE SHIFT」のいうところの多様性のある業種によるポートフォリオ・ワーカーも一つの答えだけれど、
「どっちつかず」
のリスクがあるなら、
その前に、
「しっかり本業を定め」
「その上で、それが実現できるように複数の組織で仕事をする」
といったところを目指せば良いのではないか、というのが、とりあえず、の私の結論だ。
と書かせていただいた。
私も地方活性化のお手伝いをする中で、
畑を耕す、そして種を蒔く、育てる、果実を採る、その改良をする、
というような手順を進めている。
せっかく耕しても、種が合わず、
「別の作物を探すこと」もあれば、
「別の育て方を探すこと」もあれば、
そうした、失敗と試行錯誤が、結果として、成功確率を高めていく。
一通り、わかってしまえば、
ある時点で、複数の組織に属しているという、私が考えるポートフォリオワーカーは、
「別の土地も併せて持っている」
ということと言えるかもしれない。
それだけ、失敗も増えるが、成功確率は上がる。
実は、ポートフォリオワーカーは、時間軸で考えることも必要だと感じた。
3年も同じポジションで、同じ仕事を続けていると、
ノウハウが蓄積し、生産性は上がるが、学びの機会がなくなってしまう
というのが、著者の意見。
もちろん、コロコロ転職することを期待するものではなく、
大きな人生の目標を決めた上での、昇進、違う部署での仕事などを貪欲に求めていく、
という趣旨の話だ。
「LIFE SHIFT」では人生100年の間に、複数の仕事を経験していく時代が来る、という趣旨の主張がある。
それは、仕事の旬が、今まで以上に短期化するだろうという予測への対処だが、
3年でコロコロ転職する
のではなく、
「しっかりと本業は定めた上で」3年くらいで経験値を高められる場所に移る
くらいの、小さな波長を人生100年の中の大きな波長、それは転職を含むものでもあるのだろうけど、
を埋め込んだ方が良いのではないか、と考えている。