2023年12月7日更新 投稿者 代表理事:澤 尚幸
ちょっとした気づかい
今年の秋の出来事です。
ある幹線道路を西に向かって走っていました。
片側2車線ある広い道は、途中から片側1車線に。
ほどなくこの道も追い越し禁止になりました。
都市から離れて、田舎になると、まあ、こういうことはよくあることです。
制限速度50km/h
気持ちよくハンドルを握っていたわけですが、急に減速。
原因は3台前の30km/hで走る高齢者が運転する軽自動車でした。
安定して30km/hならまだしも、時々速くなったり遅くなったりします。
いわゆるマイペース。
2台前には明らかにイライラしている感じの白い普通乗用車が見えます。
運転しているのは、茶髪の若い女性
たまに蛇行したりしていまして、まさにあおり運転。それでも、先頭の軽自動車は全く気にしません。
まさにマイペース。
この状況に危険を感じているのか、私の1台前の普通乗用車は、車間距離をあけて慎重に続いていきます。
企業の社用車っぽくて、おじさんが運転しています。
そして、この全体を見ながら、私は、「なんだかなぁ、、、」と思いながら運転することになったのです。
そして、その時です。。。
2台前のイライラしていた普通乗用車が何かにぶつかったような感じで、180度ひっくり返る大事故。
エアーバックも開いてまして、バンパーは飛び散り、まさにひどい自損事故です。
「ひえー」
とりあえず、命に別状はないようですが。。。
イライラの原因だった先頭車と、事故車の後の車は事故で停車しました。
なんらか事故の要因になっていたと思ったのかもしれません。
ルールからいけば、50km/hの道をそれ以下で走っているのですから、高齢者にルール上の問題はありません。
そして、イライラして自損事故を起こした女性は、明らかにあおり運転でもありましたから、ルール違反ですし、自業自得と言われるのかもしれません。
ですが、これ、先頭の高齢者が、ちょっと気づかって、どこかで道路脇に避けてあげれば、よかっただけなんじゃないかなぁ〜、とも思うわけです。正直、退避できる場所はたくさんありました。
私は、後から追いついてくる車がいれば、安全な場所で必ず避けるようにしています。
その方が、両者にとってハッピーです。
追いかけられる気分も気持ち悪いし、私自身が逆の立場なら、やっぱり変な障害なく先に進みたいですから。
ドイツのアウトバーンには制限速度がないところがありますが、速い車がいた場合には、道を譲るというルールになっているという話を聞いたことがあります。制限速度がないので、速度差を考えれば、マイペースこそ怖いものはありません。
日本でも、高速道路の追い越し車線をずっと走っている車は、道路交通法違反となるケースも増えているようです。あおり運転は悪いですが、あおられる運転にも気をつけたいものです。
まあ、ルールの前に「気づかい」ですよね。
人には多様性があるので、速い人も遅い人もいるのですから。。。
「これ、でも、実社会だとちょっと考えものだなぁ〜。。。」
と思って、先を急ぎました。
実社会の場合には、高齢者を飛び越えていかないと実行できないイノベーションが大量にあるわけです。
だから、ドイツのアウトバーンのように、
若者の邪魔はしない、
先を急ぐ人がいたら避ける
高齢者に限らず、ゆっくり走りたい人は、ゆっくり走る自由もあるのですけど、
「ちゃんとバックミラーを見て、速く走りたい後ろの人の自由もあるので、譲るという気づかいをしましょう」
ということを、大事にしたいなと思うできごとになりました。