2023年9月12日更新 投稿者 CFD
理事の太田をご紹介します
代表・澤がドドーンとキャラ立ちしている「こふで」ですが、ページをめくると実はそこにまだまだユニークな人材が控えております。
本日は、社団ナンバー2である理事の太田を、ワタクシ・オバチャン事務員がご紹介します。
(なお、社団のミーティングにおける太田の発言内容には大学教員としての話が多く、「先生」というイメージが強いため、インタビュー中は「先生」と呼称しています。)
では早速、先生の本業について教えてください。
ひとことで言うとMICEの専門家です。
MICEとは、MEETING(MICE)・INCENTIVE(MICE)・CONVENTION(MICE)・EVENT・EXHIBITION(MICE)の各分野の総称です。コンベンション、ビジネストラベルの専門家と考えていただけたらよいかと思います。
この業界に40年以上身を置いています。また、大学教員として観光業界を目指す学生たちにゼミや講義も行っています。
MICEの専門家とは、具体的にはどのようなことをするのでしょうか。
国際的なイベントや会議の誘致を目指して、誘致するための計画を作ったり、調査を請け負ったり、インフラ整備や警備計画を策定したりします。国内外の地域事例に詳しいということで、まちづくりや地域活性化に関わるアドバイスを請け負うこともあります。
大規模なイベントや会議を誘致するための準備は、集客見込み数の算出、目的に見合った会場設定、ゲストの招へいやそれに伴う国をまたいだ租税処理など多岐にわたります。まあ、なんでも屋さんですね。
したがって、知識もさることながら、細かなところまでの目配り、気配りが必要となります。
それぞれの地域には、その地域の人たちにしかわからない、「この人には話を通しておいたほうがよい」という重鎮の方々がいらっしゃいます。イベント・会議の開催受け入れ準備を円滑に進めるために、そうした方に抜かりなくお声掛けして協力を取り付けるようなこともしています。
地域の有力者のご機嫌伺い・・・。せ・・・せ・・先生!それは、利権の匂いがプンプンしますね!
いえ。あらゆるステークホルダーに目配りするという、ビジネスの基本です(笑)。
一つ一つの仕事は誰でもやろうと思えばできる仕事です。実際、昭和の時代にはそれでコンサルティングフィーがいただけるような位置付けの仕事ではありませんでした。しかし、平成20年に観光庁が発足したことや、業界をあげてノウハウのマニュアル化や蓄積データの分析・活用などに尽力したことなどもあいまって、徐々にコンサルタントやアドバイザーとしての認知が増してきたのが現状です。
最近のトレンドともいえるかもしれませんが、大都市の大手企業に収益が集中するやり方ではなく、地場産業に果実を掴んでもらえるようなビジネススタイルを目指しています。
代表・澤との馴れ初めを教えてください。
仕事上の共通の知人を通じ、何度か会合に同席することがありました。あるとき、たまたま2人きりで何時間も置いてけぼりをくらったことがあり(笑)、そのときにじっくり話をする機会がありました。それをきっかけに、お互い、話しやすさややりやすさを感じたのかなと思っています。
私は小さなころから地図が好きでした。小学4年生のときに地図を読みながらあたりをつけ、片道3時間の道のりを自転車で走り続け、目的地まで自力で辿り着いて、無事に自宅に戻ってきた経験があります。その成功体験が原点となって「旅」の魅力にハマりました。その後は、機会あるたびに全国津々浦々ひとり旅で回り、ついにはこの業界に長年身を置くことになりました。
澤も、プロフィールにもある通り、郵政省在籍時に全国の郵便局を回った経験がありますよね。私しか知らないのでは?と思っていたようなマニアックな地域情報も澤とは共有出来てしまう。それが共通点なのかもしれません。
社団の理事に立候補したのは、私より一回り若い澤の活動力と、地域や地方の状況を多少は理解している私の経験が相乗効果になるならばと考えたからです。地域が持つテンコ盛りの課題をちぎりながら突き進んでいく澤の後ろで、私も知らなかったような地域課題にキャッチアップできることを魅力に感じています。
利権の調整をするという意味では、澤の仕事と先生の仕事に共通点があるということでしょうか。
澤の仕事には、合意形成をするためのファシリテーションが求められると思っています。私の場合は、基本的に合意は既にあるところから出発して、各当事者の利害を擦り合わせていくので、そこは少し違いがあるように思います。
私自身が、ある過疎化の進む地域にて、最初は部外者、のちに当事者になるという、両方の立場を経験したことがあります(現在も当事者としての立場は継続中です)。その過程で実感したのは「地域の課題は当事者だけで解決することが非常に難しい」ということでした。部外者ならあまり角の立たない意見も、当事者としての発言となると途端に敵を作ってしまうようなことがあり、動きが取りにくくなることを痛感しました。
ですから、澤のように日本全国いろいろな地域でアドバイザーを請け負うことは、大変さはありますが、部外者だからこそ可能となる貢献がある仕事だと確信しています。澤にはこれからもそのミッションを果たしていってもらいたいですし、私もそのお手伝いをしたいと考えています。
日ごろ、先生からは「この間、学生たちとバーベキューをしました」とか「今日は学生たちとファミレス→カラオケをはしごしました」という楽しそうなお話を伺うことが多かったのですが、今回このように先生のバックグラウンドについて知ることができ、だいぶ印象が変わりました。
ということで、本日のお話からの私の結論は、
太田理事は、利権調整のプロ
です。利権のことなら、太田にお任せを!ということですね。
・・・。正式な経歴はこふでホームページ(ページ下部)をどうぞご覧ください。