2016年5月14日更新 投稿者 代表理事:澤 尚幸
官民連携
「官の施策だと、どうしてもできることに限りがある」
とは、先日お会いした、ある行政職員OBの方の一言。
この言葉に触発されて、官民両方を経験した自分が、改めて官民連携を考えてみた。
官の時は、一般競争入札、予算の自由度の無さなど、「もっと自由だったら面白いことできるのにな」と思い続けていた。だから、民間の自由度が欲しかった。
「機能が実現できればいいのだから」
というのが行政の目標なので、それ以上は不要なのだ。
なお、いらない機能ばっかりじゃないか、というご意見もあるでしょうけど、ここでは考えない。
で、民になったらどうか。
「自由は確かにある。スピードも桁違い」
でも、今度は行政のもつ権限、というのが大きなハードルになる。認可やら許可やらだ。
「お目こぼしをしろ」
とは思わないし、官だった自分もそれは絶対認めるべきではない、と思う。
が、実のところは、行政にも幅がある。それは自分が経験しているから正直分かる。
官ができない、機能に何かを追加する、っていうところは、民がやり、共通の目標のために、官も行政の自由度の範囲で一緒に知恵を絞る。もちろん、単なる癒着になってはいけないので、透明性は大事。
こういう枠組みこそが、本当の官民連携なんじゃないかな。