2017年1月18日更新 投稿者 代表理事:澤 尚幸
ハチミツのお裾分け(鹿児島県長島町 第2回)
長島町役場は、なかなか堂々とした直方体をしています。
井上副町長室にお邪魔しました。
地方創生担当と書かれています。(「阪急交通社 長島大陸支店」、とも書かれていますが。。。)
長島町役場には、副町長がお2人おられます。井上さんは、地方創生の特命。もうお一方が、いわゆる町のラインの副町長ということになるのでしょう。
入室してびっくり。
「コワーキングスペース???」
なんだか、失礼ながら、見た感じで多種多用な方々がいらっしゃいます。
普通にふらりと、「副町長室である」という気分で入った私は、普通に衝撃を受けました。
大学の名誉教授という方もいれば、IoTのプロフェッショナル、食のプロフェッショナル、観光のプロフェッショナル、「今年4回目です」と言い残して東京に帰って行った大学生の方がいたり。。。
そして、
「あれれ、スーツっぽい人が一人。。。」
この方が、役場のいわゆるプロパー職員の方でした。
まさに、コワーキングスペースなんですね。
こういう多種多様だけど、長島町の「基幹産業」を意識しつつ、それをしっかりと発信し、私が常に感じている掛け算により価値の向上を図る、まさに、いろいろな化学反応がこの一室で起こっています。
そして、ここに参加している方も、その化学反応を楽しんでいます。
新しい発想が生まれて、それが、自分の経験にしっかりつながるからだと思います。
だから、ここに来る意味が生まれているのです。
地方には、プロフェッショナル人材は限られます。基幹産業以外にはほとんどいないのが普通でしょう。
とんがったことをやろうとすれば、どうしてもプロフェッショナルが必要。
一人で全てをカバーできるプロフェッショナルなんて存在しません。だからこそ、複数のプロフェッショナルを集め、化学反応する場が必要。
井上副町長は、このプロフェッショナルと、地元の人々の化学反応を楽しみつつ、それを、うまーく調整する触媒としての役割を演じておられるように思いました。
「プロフェッショナルな人々を真剣に集める努力をして、化学反応をうまく起こしていく、中途半端な人材を集めてもダメ」、これが、長島町でいただいた、おいしいハチミツのお裾分けの二匙目でした。
ふと、私がずっと気にしている島根県江津市が思い出されました。
江津市も、ビジネスコンテスト(Go-Con)を通じて、プロフェッショナル人材をコツコツ集めています。これも、一つの手法だな、と改めて納得しました。
(続く)