地域の課題を解決するための伴奏者

一般社団法人 コミュニティ フューチャーデザイン COMMUNITY FUTURE DESIGN

CASE STUDIES

事例紹介

CFD HOME > 事例紹介 > サワさんの研究発表会 in 島根県江津市

2024年6月26日更新 

サワさんの研究発表会 in 島根県江津市

主体的、内発的動機、ワクワク、など、いろいろな言われ方をしますが、本来、教育とは自分がやりたいこと、楽しいことから始まるのだとずっと思ってきました。

これまで仕事として携わってきた郵政事業や郵政改革、地方活性化の仕事も全部、「関わる人々がワクワクして、その上で主体的に学んで/行動しているか、できるか」が成功のポイントでした。それが実現できる環境がある組織は、しっかり前に進んでいます。

そんな私が、福山市の三好教育長(当時)が進めておられた画期的な教育のムーブメント「学びが面白い」、「福山100NEN教育」に出会って気づいたのは、福山市の教育の取り組みが、まさに、公教育における「それ!」だということ。

子どものワクワク、教員もワクワク、この環境を作ろうというものでした。

教育は、結果が出るのが相当先になってしまう性質のものですから、

「取り組みはよさそうに思えるけれど、本当にうまく行っているのかがイマイチよくわからない。それを評価するための仕組みを作ろう!」

という思いをもとに、福山市教育委員会の皆さんと協働して3年をかけて研究を進めてきました。

その結果わかったことは、

  • 主体的な学びのスキルと学力の両方を成長させられる先生が存在していること
  • こうした先生を特徴づける特性や取り巻く環境があること

そして、学力を見ると、

  • 学力だけの成長と、主体的な学びのスキルと学力の両方の成長では、学力の平均の伸びはほぼ同じだったが、主体的な学びのスキルがある場合には、学力の高い子どもや、低い子どもの伸びが高いこと

でした。

これはつまり、学び方を学べば、個性にあった伸びができるのに対し、解き方を学べば、個性に関わらず同じ成長しかできないということを表しているのではないかと考えています。


実は本当に調べたかったのは「主体的な学びと学力の両立ができる教員はどういう特性を持ち、どのような環境にあるのか?」ということでした。なぜなら、教員が学力偏重からの転換ができない理由は、教員を取り巻く環境にあるのではないかと考えていたからです。

これらの研究内容を起点にして、島根県江津市で「ワクワクエンジン」を実装されているゴウツわくわく研究所の江上さんとの共催により、ゲストには広島県福山市の三好教育長、香川県三豊市教育センターの小玉センター長等、教育の第一線の皆様をお招きし、これまでの福山での取り組みを、福山ではない立場の方の目線も入れて語り合いながら、

  • 「どうすれば教育は面白くなるのか → 働いている学校の教員が面白くなる、だから児童生徒も楽しくなる」という「仕組みのアイデア出し」
  • そして実際に「トライアルをやってみよう」

というお題で語り合いました。

PAGE TOP