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2023年6月23日更新 

【講師事例】「郵便局の20年後を考える」ワークショップ

先日、

「10年後、20年後の郵便局について考えてみたい」

という福井県の郵便局長さんからのご依頼にお応えして、ワークショップの講師をつとめました。


さて、どのような構成にしようか。悩むところです。

福井県といえば、新幹線開業によりどんどん新しいビルが建っていく福井駅前の風景と

いつみても変わらない越前海岸の姿が対照的に頭に浮かびます。

 

10年後・20年後と考えるときに、どちらの風景を織り込むのでしょうか。どちらか一方なのでしょうか。どちらも、なのでしょうか。どのような価値観を拠り所にして考えたらよいのでしょうか。


未来を考える方法は大きく二つあります。

①未来を想像してバックキャストする

②現状の資源でできることを考えていく

前者をコーゼーション(causation:因果推測)、後者をエフェクチュエーション(effectuation:実効理論)といいますが、今回は、どちらも採用しないことにしました。

なぜなら、どちらもを前提にしていることに変わりがない、そこからは、郵便局の20年後は創れない、と思ったからです。


明治4年創業の郵便事業、そこから貯金、簡易保険と広がってきていますが、すでに郵便事業は創業150年を超えています。こうした企業は「イノベーションのジレンマ」に陥っていると考えられますから、

「今」を起点に何かを考えることからは、このジレンマを破るための破壊的イノベーションは生まれない。

のです。


こうして、なんとかギリギリまで粘って作ったワークショップの構成。皆さんに喜んでいただけたようです。

勤務時間を終えてからの3時間に及ぶ勉強会にわざわざ参加してくださった郵便局長さんは14名。

「よかった」「わかりやすかった」というお声をいただき、また、今回の勉強会を企画した郵便局長さんからも、「他の局長さんからも感謝されました」というお声があったことをお聞きしました。講師冥利に尽きます。


さあ、皆さんも、それぞれの「20年後」を考えてみませんか?

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