2024年2月27日更新
「福山という才能を眠らせない」(経済同友会福山支部)
概要
経済同友会福山支部からのご依頼をいただき、「福山市で進められていた福山駅前再生の取り組みへの民間の関与のあり方」について、1時間ほどお話をさせていただきました。(コロナ禍のために、オンラインでお話しをさせていただくこととなりました)
概ね、こうした場合には、民間投資を呼び込む、といったお話しをされることが多いのではないかと思います。また、「再生」は「昔のような人が多く駅前に集まり”賑わっている”というイメージへの再生」を意味することが少なくありません。多くの再生案件が、そうした投資(公共投資を含む)をして、失敗するということを繰り返してきた歴史ではないかと思います。
ですので、まずは、なぜ、駅前の状況がなぜ変化したか、その原因を、人口動態や経済活動についての過去からのトレンドを使って明らかにしました。
マイカーが普及しロードサイドに店ができた、子供が減り通学する人が減った、など、考えてみれば駅前に人が来なくなる理由はそれほど難しいものではありません。
こうした原因を明らかにした上で、他の都市の中心市街地再生の事例などをお示し、時代を逆回転させることで原因を除去し問題解決をするのではなく、全く新しいアプローチにこそ可能性があること、その主体となるのは、イノベーションを起こすことが難しい行政ではなく、民間であることを認識し、民間こそが積極的に経済の構造を変えるというイノベーションを起こすべきであると提案させていただきました。