2020年10月8日更新
福島県磐梯町教育CIOに就任しました
2020年10月1日福島県磐梯町の学校教育情報責任者(教育CIO)に就任し、10月7日に委嘱状を佐藤磐梯町長の同席のもと、田中教育長から交付いただきました。
教育長直下で、教育のデジタル化全般について職責を果たします。
新学習指導要領への移行による知識だけでなく思考力・創造力・人間性などへの学びの拡大、合わせて、個別最適な学びを実現することとそのための1人一台端末の配備(いわゆるGIGAスクール構想)、コロナ禍によるその加速、と、2020年は学校教育を取り巻く環境が激変する年となりました。
私が関わっている地域の活性化。そこには人材が必要です。過疎化は人材の不足を意味します。
子供たちはあっという間に大人になります。その未来を担う子供たちが、地域にとっても自分自身の人生(人生100年時代)にとってもより良いものとなるためには、将来を見通した教育が必要です。
しかしながら、環境の変化はますます激しくなり、不確定な時代を生き抜くことになります。だからこそ「その正解はない」「正解が常に変化し続ける」というのが、これからの教育の難しさでもあります。(将来が不確実なのに「これが正解だ」と断定的に言っているとすると、何が根拠なのだろう、と思いたくなります。確率や統計を学び直しましょうという話です。)
これまで、正解は「高偏差値、高学歴、大企業の終身雇用」に代表される一つのステレオタイプの中に包含されていました。それがなくなるということです。
常に自分が選択をしていく、そのために考え抜く「自ら考えて行動する人材を作る」ということが大きな目標になりました。それが2020年の激変の本質だと私は考えています。
磐梯町はデジタル化最先端の自治体です。
議会のオンライン化などデジタル化の恩恵を見える形で示しつつ、丁寧に業務プロセスの棚卸しと再構築を行い、人がやるべきこと・そうではないことを明確にすることで、人の生産性と業務の質の向上を図るという、BPRとRPAのお手本のような取り組みがこの1年で大きく進みました。
オンラインは、組織のフラット化も実現しました。私の役目は、教育のデジタル化です。
それは、AIやICTに教育がシフトするということではなく、まさに町のデジタル化と同じように、デジタル化でできること、デジタル化ではできないことだからこそ人がやるべきこと、余力を生み出して人がやるべきことの質を高めること、教育に関わる人々がフラットでオープンな議論の中で考え・実行する組織になること、が目標です。
いくらシステムを入れても、制度を作っても、金をつぎ込んでも、「人が動かなければ何もやっていないのと同じ」です。
デジタル化だからこそ、本質的な「人」に注目した教育のありようを目指していきたいと考えています。
磐梯町は、磐梯版ネウボラとして、子供一人一人を大切にサポートする仕組みにも挑戦しています。個別最適な学びは、まさにその挑戦の進化を意味します。
磐梯町の教育の動きをどんどん発信をしていきたいと思います。
ぜひ、ご支援ください。よろしくお願いいたします。